会社でキャッチコピーを考える機会があり,その際会社の上司から貸していただいた本が『広告コピーってこう書くんだ!読本』です.
この本でコピーの考え方だけでなく,アイディアを考えたり,作り手として大切なことを学んだのでアウトプットします.
発想体質を作る
少し工夫したぐらいで素晴らしいアイディアが出てくるようになるのはあり得ない.
本書では良いアイディアの発想法は紹介されていません.
あくまで良いアイディアを思いつきやすくなる発想体質を作ることが目標となっています.
『トレーニングによって平均点が上がるようにすること』それが本書の目標です.
作り手になるためには
日頃,意識すべきことは何がどう良いのかや何がどうかっこいいのかなどを詳細に言語化することです.
日常の中で『なんかいいよね』などの『なんか〇〇だね』をなくしましょう.
あなたがずっと消費者のままでいいなら,
『このコピーなんかいいね』
『この服なんかオシャレだね』
『この映画のこのシーンなんかかっこいいね』
のように思ってもらっても構いません.
しかし,作り手はそれらを意図的に作っているはずです.
だから,その意図や自分が感じた感情を説明できるようになると,自分が作り手になった時に,同じように活かすことができます.
コピーの書き方
コピーの書き方は以下です.
1,散らかす
2,選ぶ
3,磨く
『散らかす』はたくさんアイディアを考えるということです.
とにかくたくさん書く.1つのコピーに対して目安は100個.
そして,この工程が最も大切だと本書では語られています.
最初に散らかさないと選ぶ選択肢が少ないため,選ぶ力も養われないし,磨いても大したものにならない.
そのため,最初の段階でできるだけたくさんアイディアを出すことがまず大事です.
たくさんアイディアを出す方法
対象物との人の関係性を広げる
→本と先生,本とお母さん,本とペン,本と紙など
コピーを書くときのコツ
→描写ではなく解決をすることが目的
幅や視野を広げるためには
→過去の自分が感じたことや思っていたことを覚えておく。否定したり忘れるのは勿体無い
コピーは短くシンプル
→人は広告など注意深く読まない。興味がないと思った方が良い
人はコピーで嘘をつく
→世の中で言われていることを疑って本当に自分はそう思うのかを考える必要がある
書き手の要求と受け手の要求に応える
→その人の好みではなく理論で考えて生理でチェックする
→相手がそれを喜ぶのかの視点が必要
→言いたいことを言わせてあげる
消えたカニ道楽
大阪はシャレのわかる人が多くて商売上手
ポジティブに聞こえるネガティブならよい
→史上最低の遊園地など
しかし、保険や銀行などネガティブが不適切な対象もある
良いめちゃくちゃと悪いめちゃくちゃ
→良いめちゃくちゃは目的に沿っている上で発想力を使ってメチャクチャにする
→悪いめちゃくちゃは奇抜さを出したいがためにメチャクチャにする
正論はサービス精神を持って伝える
→正論をぶちかまされても受け入れるのが難しい
例)生茶のペコロジー、水性キンチョールのおじいちゃんの『つまらん!』
常識と芸術の間にコピーがある
常識は『当たり前じゃん』
芸術は『よくわからない』
コピーは『そういえばそうだね』
という具合
剣豪コピー:一枚でインパクトを与えるもの
将軍コピー:大規模に予算を使うもので効果を発揮する
論理と感性
→論理は伸ばせる
感性はその人の生まれ持ったものや環境による
ターゲットやターゲットの量,時代,流行によっても最適なコピーは変わってくる
感想
当たり前だが,表紙のデザインにもかなり意図があるように見えた
・黄色のカバーには本屋で注目を集めさせるため(デザイン要素)
・背表紙の発行社名の部分が青色になっているのは,黄色の保護色である青色にすることで目立たせようとしている(デザイン要素)
・タイトルの配置も名前の4文字に合わせて4列で表現されている(デザイン要素)
・キャラクターも本の中で書かれていたが,キャラクターで親しみを感じさせる(コピー要素)
・タイトルもキャッチーではないが,ターゲットや本の存在意義が明確で,ターゲットに対して効果的に働くようになっている(コピー要素)
アクションプラン
・ブログを書くとき
・まずタイトルを先に考える(10個程度)
・この記事を書く目的はなんなのかを決める
・この記事で伝えたいことはなにかを考える
・YouTubeで動画をアップロードするとき
・サムネとタイトルを先に考える(10個程度)
・この動画を視聴者が見る理由はなんなのかを決める
・この動画を自分が出す理由はなんなのか
・この動画で伝えたいことはなにかを考える
・会社
・目的やターゲットに対しての適切な表現はなんなのかを考える
・サービスのキャッチコピーを考えるのであれば,
このサービスは誰の何を解決したいのかを再確認し,
このサービスに訪れるのはどんな人で,その人たちが求めていることは何で,
その人たちに何を行って欲しくてキャッチコピーはどういう機能をもたらすものだといいのか
を考える
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