めちゃくちゃためになる本でした.
何かに挑戦したい.何かを達成したい.だけど,実際に行動が取れない.という人におすすめできます.
行動が取れないという問題を解決したい人はこの一冊だけあれば十分だと思います.
この本を簡単に表現すると,
『行動を後回しにしていると人生何も変わらず,成功もできなければ,後悔の多い人生を送ることになるよ.だから,行動をとる方法を人間の傾向やデータを元に紹介します.そして実際にやるべきアクションプランも用意しています』
という最高の本です.
本書は『決心をする』『実行する』『維持する』という3章で構成されています.
なのでそれぞれの章で紹介されており,特に大事だなと思った方法を1つずつ紹介しようと思います.
目標や願望は公開する
1章目の『決心をする』の中で効果的だと思ったのは『目標や願望を公開する』です
人には『密かな考えは変えやすいが,公開された考えは変えにくい』という性質があります.
大学生を対象にある実験が行われました.
大学生を3つのグループに分け,
Aグループにはテストの点の目標を立てさせた後,他の学生に公開させた.
Bグループにはテストの点の目標を立てさせた後,他の学生に公開させなかった.
Cグループにはテストの点に関する指示は何も出さなかった.
3つの学生にテストを受けさせたところ,目標を公開したAグループの学生が明らかに高い点数を出したようです.
他にも『人は自分の考えを公開すると,その考えを最後まで守ろうとする傾向がある』ことが研究から明らかになりました.
人が考えを公開した場合その考えを変えにくい理由は主に3つあります.
1つ目は,人は言葉にした人間になろうとするからです.『勉強が好き』と嘘でも言っていると本当に勉強が好きになっていきます.自分の言葉が変わることで行動が変わり,それにより自分自身に対するイメージが変わるからです.
2つ目は,他人からネガティブな印象を受けたくなりからです.言葉と行動が一致していないと『一貫性がない』『責任感がない』というネガティブな印象を他者に与えます.
3つ目は,ストレスを減らせるからです.人は自分の言動が一致しないとストレスを感じます(認知的不協和).そこで言動を一致させてそのストレスを解消しようとします.
そして,この公開宣言効果を最大化するための方法を話します.
1,できるだけ多くの人に見てもらう
2,定期的に公開する
3,宣言したことを守れなかった時に行う罰ゲームを用意しておく
以上の3つを満たすことができれば,行動力,目標達成能力は飛躍必ず飛躍します.
実は僕自身もこれを知る前から行なっていました.
大学を卒業するまでに達成したい8つの目標をYouTube,ブログ,インスタで公開しており全部達成できなかったら坊主にすると宣言しています.
実践している身なので言えますが,間違いなく行動を起こす力が上がりました.
決心を揺るがす最も簡単な方法は,誰にも公開しないことだ.
最初の1%の行動に全力を注げ
2章目の『実行する』の中で効果的だと思ったのは『最初の1%の行動に全力を注ぐ』です.
皆さんは今やりたいこと,やらなければならないこと実際にできていますか?
できていないのであればその理由は,その行動がとても難しく上手くできるか分からないという可能性があります.
つまり,心理的なハードルが高いということです.
この心理的ハードルを下げるために,その作業の中で一番簡単と思える作業を1つ探してみましょう.
本を1冊読みたいのであれば,『1行読む』.
記事を書きたいのであれば『1行書いてみる』.
勉強をしたいのなら『一問解いてみる』
という最小単位の作業を行ってみてください.
『始めたら半分終わったと同じ』ということわざがあります.
このことわざは物理的には間違っていますが,心理的には正しく,一旦作業を始めてしまえばその作業を終わらす確率は高くなります.
『意欲が湧かない』という問題がある場合も同様の手法が効きます.
実は,作業に取り掛かる意欲が湧かないのではなく,作業に取り掛からないから意欲が湧かないことの方が多いです.
事実,あることを始めると人間の脳は興奮し始め,その作業に没頭しようとする性質があります.
さらに,一度作業を始めた後,その作業を中断することも脳にとっては負荷がかかります.
よって,作業をやめるより続ける方が合理的だと脳が判断するため,始めてしまえば勝ったも同然です.
具体的なアクションプランとしては,やるべきこと・やりたいことを最小単位に設定し,『すぐやめてもいいや』ぐらい心理的なハードルを下げ最小単位の作業に1つ取り組んでみることです.
一つのことに成功すれば,『〜ができたから,〜もできる』という他のことにも挑戦しようとする気持ちが芽生えます.
そうすれば,成功のスパイラルに入り人生が一気に好転していくので,一緒にこのスパイラルに入っていきましょう!
人はイメージ通りの人間になる
3章目の『維持する』で効果的だと思ったのは『理想の自分を思い描く』です.
ここで質問なのですが,あなたはどんな人間ですか?
その答えがなんであれ,あなたはそのような人間になるように生きていきます.
何が創造性に影響を与えるのかを調べた人がいます.
その方が出した答えは『自分を創造的な人間だと思っている人が,創造的な人間の特徴』だそうです.
皆さん自分は『〇〇な人間である』や『俺は〇〇が得意で〇〇が苦手』のような自分自身のイメージを持っていると思います.
人は良くも悪くもその自分がイメージした通りの人間になるようです.
逆に『俺なんて〜』『俺には〜はできない』という否定的なイメージを自分自身に持っていると本当にそのような人間になるので気をつけましょう.
また,人には自分の言動を貫き通そうという欲がありこれを一貫性の原理といいます.
人は自分の発言や行動を自分のイメージに合わせて行うのです.
うつ病患者がうつ病を治せない原因の一つに『自分をうつ病だと考えること』が挙げられます.
これはまさに一貫性の原理が働いており,うつ病でないことに違和感を感じてしまうため,うつ病が治らない場合が多いそうです.
他にも以下のように自己イメージが結果に与えることを示唆するデータがたくさんあります
- 成功と失敗は自己イメージによるという事実が確認された.
- 学生の数学の成績は能力より信念であることも研究により明らかになった.
具体的なアクションプランとしては,理想の自分を思い描き,新しい自分になったように生きましょう.
人の可能性を引き上げるのも,蓋をするのも自分自身に対するイメージです.
大きく大胆にポジティブに考えていきましょう!
まとめ
後回しにしない技術で紹介されていた20の方法から3つ厳選して紹介しました.
『決心する』には自分の願望や目標を公開する
『実行する』には最小単位の行動にハードルを下げて取り掛かる
『維持する』には自分自身に対するイメージを大きく大胆にポジティブに変える
他にもたくさんためになる情報や技術が書かれていたので,ぜひ読んでみてください.
読んだ目的
あるインフルエンサーの方が読んで面白かったと言っていたので,気になって読んでみることにしました.
後回しにしてしまうことは僕自身もあるので,それが直せたら良いなと思いました.
アクションプラン
- 大きく大胆にポジティブに自分自身をイメージする
- 簡単な作業から取り掛かる
- 目標や願望を公開する
- 逆算スケジューリングを意識して生活する
- 自分の行動を観察し記録を残す
- 何かを学びたい時は誰かに教えると約束し,誰かに学んで欲しい時は教えて欲しいとお願いする
少しずつ取り組んでいく.
忘れたらまた読む.
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