この本は主に20代の『生き方』と『仕事面で使える考え方』について書かれています.
ためになる考え方も多く取り入れたい考え方をいくつも見つけることができました
それでは本書の一部ではありますが,考え方を3つ紹介していきます.
どんどん失敗しろ
20代は『とにかくやってみる』という意識が重要だと書かれています.
結果ではなく挑戦に重きを置き,とにかくやってみる.
20代なんて人生の序盤,社会人になりたてで,できることも分かることも少ない未熟な状態です.
そんな中で唯一の取り柄であるやる気や体力を使って,挑戦しないで何をするのか?
なんでも見てやろう.なんでも試してやろうという野心が大事です.
失敗も成功も全部経験になります.
以下に著名人の言葉を添えます.
『失敗をしたことがある人間は失敗をしていない人間と比べてどこか芯が強く,根性があることが多い.一度も失敗をしたことがない人間は脇が甘い』 お茶の水女子大学名誉教授 外山滋比古
『失敗してよかった.2度と同じやり方をしないですむのだから』 エジソン
『やってみるのは学ぶのに勝っている』 スイスの哲学者 ヒルティ
『失敗しない者は,ついに何事もなし得ない』 フェルプス
仕事との向き合い方
1つ目は会社は自分のためにあると考えることです.
多くの会社員は雇われ意識が強く,受け身なことが多いです.
しかし,会社には事業に必要な資源が揃っています.
- 事業を行うための資金を調達しなくてよい
- 信用を社名を名乗るだけで利用することができる
- 仕事をする上で必要な機材も揃っている
- 他にも社員がいる
これらの資源は事業を自分で立ち上げようと思ったら自分自身で負担しないといけません.
これを会社はやってくれているわけですので,まさに自分のためにあると考えることもできます.
デメリットは,いくら自分で稼いでも,それを独り占めできないことぐらいです.
2つ目はつまらない仕事もベストを尽くすことです.
『これがなんの役に立つのか?』なんて考えるのはまだ早いです.
ここで実際に起こったエピソードを伝えます.
ある青年は将来的には自分の飲食店を持つことを夢見て,とあるレストランへ就職しました.
しかし,現実は厳しく,未経験であった彼は皿洗いや下働きばかりで肝心な調理をさせてもらえませんでした.
肝心な調理の腕を磨くことができないにもかかわらず,彼はそのレストランを辞めずに心構えを変えました.
『自分の飲食店を持つのであれば経営感覚が必要だから,このレストランの経営を調査しよう』
そして,3年間経営を観察し続け,メモしたノートが10冊埋まったところで独立をしました.
彼は調理に自信がなかったので,調理師を雇いました.
このお店が予想外に繁盛し,半年後には2号店,10年後には合計60店舗にまで拡大しました.
このエピソードから,本人がその気になれば損になる仕事など一つもないことがわかります.
20代の生き方
1つ目は愚行(愚かな行為)をするです.
中年の方が20代を振り返ってやっておけばよかったこととして以下のことが上位に挙がります.
- もっと勉強(仕事)をしておけばよかった
- もっと遊んでおけばよかった
- もっと恋愛をしておけばよかった
ここでのポイントは『もっと』という部分です.
20代はとにかくエネルギーにみなぎっています.
そして,良くも悪くも純粋です.
その期間に,自分のしたいことをとことんやっておくべきだと書かれています.
『それ以上勉強してどうするの?』
『遊びすぎじゃない?』
と言われることもあるかもしれませんが,後悔しない生き方としてやりたいことに没頭することは良いことです.
そうすれば,後から諦めがついたり,なんだかんだ言って良い思い出になったりします.
後から考えれば愚かだと思えるぐらい,やり切りましょう.
10年20年後にもうこれ以上は無理だろうなと思えるぐらいに.
2つ目は世の中を疑いの目で見ることです.
青年の特権は『何かおかしい』と感じた時に『おかしい!』と言えることです.
みんなが常識だと思っていることには間違いがたくさんあります.
- 健康診断で『異常なし』との健康人と診断されるのは,わずか10%
- がん検診は効果なしと厚生労働省も認めている(子宮体がん,乳がん,肺がん検診はあまり効果がない)日本人はホッとするためにがん検診を受けている
- 日本のメタボリック検診は病気を増やす陰謀.メタボの基準値には何の根拠もない.海外と比べて厳しすぎる基準で1960万人が予備軍とされた
- などなど
とにかく,信用のならないことが横行している世の中で,若者は既成概念を壊す役をするべきです.
純粋でまだ敏感なセンサーが違和感を感じます.
その違和感を有り余るエネルギーで主張していきましょう.
3つ目は最高に生きがいのある生き方をするです.
今から2500年以上も前,ギリシャの青年は自分のやりたいことがわからず師である哲学者タレスにこう聞きました.
『最高に生きがいのある生き方とはどんなものですか?』
タレスはこう答えました.
『目標の実現へ向かって努力している時だ』
これは僕自身も強く共感します.
何か目標ができてそれに対して進んでいるときは充実感でいっぱいで日々が楽しく感じます.
逆に目標がない時というのは,何をすれば良いのかわからないし,どこに向かっているのかもわからなくなり,ただ漠然とした不安やモヤモヤを感じてしまいます.
なんでもいいので可能性を信じて自分の打ち立てた目標の実現に向かって一歩踏み出しましょう.
まとめ
- 挑戦し,失敗する
- どんな仕事に対しても真摯に向き合う
- どんなこともやり切る
- 世の中を疑う
- 目標を立て,それに向かって努力をする
今回の記事で紹介したこと以外にもたくさんためになる考え方が紹介されているので,気になった方は読んでみてください.
読んだ目的
20代の生き方を知りたかったからです.
僕は20代を悔いのないものにしたいと考えています.
なので,20代を経験し終えた人たちの20代の生き方の意見を知りたいと思いました.
アクションプラン
- 自分で目標を立て,それを達成するための努力を惜しまない
- たくさん挑戦する
- 仕事に真剣に取り組む
仕事に関しては,まだ就職していないので仕事を始めた時にもう一度読み返したいと思います.
これまで20代関係の本は5冊読みました.
- 人生は20代で決まる
- 20代でやっておきたい17のこと
- 20代で得た知見
- 20代を無難に生きるな
- 20代でやっておきたいこと(本書)
読んでいくうちにだんだん内容が被ってきていることに気づきました.
つまり,20代でやっておけば間違いないことや,これは知っておいた方が良いという考え方が固まってきたということです.
なので,20代関連の本を読むのは一旦休み他のジャンルの本を読んでいこうと思います.
また,これらをまとめた記事も書こうと思います.
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